チャールズ・バークレー Charles Barkley

チャールズ・バークレー
(Charles Barkley)

NBAを世界的にメージャーに押し上げたのはバルセロナオリンピックでのドリームチームではないだろうか?そのチームは当時のNBAを代表する選手が多数いて、マジック、バード、ジョーダン、ユーイング等錚々たるメンバーがオリンピックに参加していて、とんでもない人気を誇っていた。

大会中そのスター軍団に中にラフプレーをしまくって信じられないくらいのブーイングを浴びている選手が「サー・チャールズ」ことチャールズ・バークレーであった。NBAの試合同様にラフプレーをオリンピックでもしてしまうのだから正気の沙汰でないが、観客のブーイングも皆本気ではなく、何か楽しみながらブーイングをしていてバークレーが出場するとなんとなく皆ザワついたのを覚えている。

『きみたちはゲームに勝ちたくないのか』

チャールズバークレーのバスケットボール人生は、高校3年生の時に手にした、スターティングポイントガードが始まる。当時は身長が170cmしかなかったが、なんとジャンプ力だけは卓越しており、ガードのポジションでありながら【平均17.9リバウンド】をマークした。かの有名なバークレーのリバウンドは既にこのころから開花されているんですね。オーバーン大時代は〝リバウンドする小山”と評され、パワーフォワードとしては小さい身長をものともせず、天性の勘と反骨精神で大活躍し大学のスーパースターに上り詰めます。
ここで1つの面白ばなしをご紹介。チャールズ・バークレーは84年のロス五輪で候補選手に選ばれています。しかし最終的には選考から落とされているんですが、その理由が選手に支給されたシューズが「古くさくて、かっこ悪い」と文句を言った為だと言われています。この頃から歯に衣着せぬ物言いが始まっていたんですね。

話は戻りますが、発言する言葉は悪いですが、実力は高い評価を得て84年のドラフトで1巡名5位でフィラデルフィア・シクサーズへ入団する。ちなみに、この84年ドラフトの1巡名1位はアキーム・オラジュワン。1巡名3位はマイケル・ジョーダン。そして1巡名16位にはジョン・ストックトンがいる年で、ルーキー大豊作の年と言われる。

シクサーズに入団したバークレーは、ドクターJ(ジュリアスアービング)のチームメイトとして大活躍します。〝コートを走る大岩石″というニックネームそのままに、コートのすべてを支配し続けます。しかし、ドクターJ(ジュリアスアービング)が引退してからは、チームはバークレーの活躍と反比例するように低迷していきます。自分のプレーとチームの現状に大きな葛藤を感じていたバークレー。
「きさまらは、ゲームに勝ちたくないのか」と罵り、大きな不満をぶちまけ続けた。そのため、人からは〝不平屋で乱暴者”〝手のつけられないガキ大将”などといった粗暴なレッテルを貼られてしまうことになります。
そして遂に「もし、このチームがチャンピオンを狙う気がないのなら、トレードをさせてくれ!」1992年、チャールズバークレーはついにトレードを志願しました。

『体がボロボロになるまでプレーし続ける!』
その年の夏、〝サー・チャールズ”の新天地は、西部の砂漠とサボテンの街、フェニックス・サンズに決定した。「おれはフェニックスで生まれ変わったんだ。フィラデルフィアのメディがが作り上げた俺に関するくだらない話を全て忘れたかった。チャールズ・バークレーはフィラデルフィアで死んだ。そして、フェニックスでチャックになったのさ。」

オリンピックだけでなく、当時のレギュラーシーズンでも口論、乱闘はおてのもの、ひいては敵チームのマスコットにまでプロレス技を仕掛ける始末。デニスロッドマンとのリバウンドの際の小競り合い、シャックとの本気の殴り合い等、数知れず。

ただ、それと同じ位プレーもクレイジーで、リバウンド王(’87)、シーズンMVP(’93)、オールNBAチームにも何度も選ばれていてパワーフォワードでは小柄ながらも、ローポストからのパワープレーやリバウンド争いでは他のプレーヤーにパワー負けしない頑丈な体格をしていた。その上、ボールハンドリングも非常に良く、脚力もあるものだからケビン・ジョンソンとまではいかないが、スピーディーな速攻でも相手を抜き去る上に吹っ飛ばしてゴール決めちゃうのはお手の物で、当時では希少なプレイヤーであった。今で言うところのレブロン・ジェームズのスピードがちょっと無いバージョンかも。優勝を得る為にフェニックス・サンズやヒューストン・ロケッツに移籍するも夢叶わずでキャリアを終えてしまう。

チャールズ・バークレーの名言
「俺はフェニックスで生まれ変わったんだ。バークレーはフィラデルフィアで死んだ。そして、フェニックスで〝チャック”になったのさ」

マイケル・ジョーダンとも親友であり、毒舌の評論家でもあり、大のゴルフ好きでも知られるNBAレジェンドプレーヤーの「チャールズ・バークレー」 通称チャック。
現在はNBAの解説者として活躍し、元NBAプレイヤーのケニー・スミスと抜群のトーク術を展開している。最近ではここにシャックこと「シャキール・オニール」も加わり、相当な面白さを発揮しているとのこと。機会があれば是非1度聴いてみたいですね。

また、大のゴルフ好きだそうで、現役時代はオフシーズンになるとほぼ毎日のようにゴルフをしていたそうで、NBAきってのハイスコアをマークしたこともあるそうです。
ただ、同じ解説者として活躍しているケニー・スミスが、こんな質問をされたそうです。ニューヨーク・ニックスが超絶弱い時の話です。(今でも弱いですが…)
とあるTV番組に出演していたケニー・スミスが、リポーターから
「バークレーのゴルフスイングとニューヨーク・ニックス。どちらが見るに堪えない?」と質問されたそうですね。
ケニー・スミスは即答で「残念ながら、やはりチャックのゴルフスイングだね」と答えたそうで、ゴルフのスイングフォームはかなりひどいらしいですね。
だけど「あの体格」と「パワー」ですから、ドライバーはかなりの飛距離になりそう。

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